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2012年 震災対策調査特別委員会-02月02日

芳賀委員
 横浜市保土ケ谷区選出の芳賀と申します。今日はありがとうございました。
 まず1点伺いたいのは、今、新聞報道とかで、東大の地震研究所によると30年の間に70%の確率で大地震の可能性があるというようなお話がありますが、現状の県の政策ですとか、避難に対する指針みたいなもの、そのひっ迫性というかスピード感というのは、どれぐらいのイメージを持って取り組んでいかなければならないのかというのを、専門家のお立場からお聞かせいただきたいと思います。
松浦参考人
 70%というのは、昨年の8月に不完全な震源カタログで計算なさった値だと思われます。私はまだ検算していないんですが、昨日辺り京都大学の方が計算なさって、今のデータで大分追いつきました。ものすごく地震が増えましたので、震源カタログが不備でございましたが、それにようやく今処理が追いつきました。当時、30年で98%と言っていたのが、今のカタログでやると30年で30%を切っていたんじゃないかと思います。その地震は、深さ30キロから90キロの、沈んでしまったフィリピン海プレートの上面で起きるような地震、あるいは太平洋プレートの上面で起きるような地震ですから、元禄よりはちょっとましということ。また、慶長や明応は震源域も分かっていないぐらいで、元禄も2,000年に1回と言われておりますが、そういう意味では、柴山先生が最初におっしゃったレベル1ではなくてレベル2、命を守るために逃げていただくと、そういうレベルですので、切迫性は高くありません。ですから、今日にも荷物をまとめてとか、そういうのではなくて、津波が来るのはひ孫の時代かもしれないし、やしゃごの時代かもしれないというつもりで、忘れないように代々伝えていっていただけたらと思います。
柴山参考人
 ちょっと言葉を足したいんですが、東北地方で昭和三陸と明治三陸の後に何をしたかというのを見てみますと、非常に大きな津波が起こって、何かしなければいけないということが示されてから、一、二年のうちに着手しないと、結局は何もしないことになってしまうんですね。我々にとって一番大事なのは、県民の方全員の命が助かることだと思います。避難計画というのはお金がかかることではなくて、システムをつくるということなんですね。ですから、避難計画についてはすぐにでもつくっていくということは、ひっ迫性はあると思うんです。ただ、その後の施設計画については、いろんな事情を勘案しながら考えていくことでいいのではないかと私は思っております。
芳賀委員
 2点ほど質問させていただきますが、一番初めに松浦先生がおっしゃっていた、相模湾での船に関してですが、今、津波が来る場合は沖出しをするというのが、ある程度船に乗る方の常識として根付いていると思うんですが、そういった部分は、神奈川県にとっては適切な対応ではないということですか。
松浦参考人
 適切ではないです。神奈川県は特に非常に強い揺れで震源地が分からない状態では、5分で津波が来る可能性がありますので、船を動かす場合ではなくて、自分が高いところに行かなければいけないと思います。
芳賀委員
 大きな船やコンテナの流出の問題とか、不法係留の船が流れて建物を壊すということについて質問をさせていただいたりしているんですが、今、それを何とか防ぐ手段みたいな部分の、若しくは規制のようなもので、ある程度縛っていくというような、何か意見があったら教えていただきたいと思います。
柴山参考人
 記憶では、堤外地でありますので、防潮堤を造って守るということにはならないと思うんですね。ただ、港の機能として、いろんな貨物が運び込まれてくることも確かで、それが浮遊して津波と一緒に押し寄せてくるということもたしかだと思います。
 それで、静岡の港で、必ず陸揚げした木材はひもで縛っておくようにというような規制をしたことがあるんですが、行ってみると、必ずしも常にそうやっているわけではないということで、流れ出さないような工夫をして注意喚起をする必要はあると思います。
 それから、不法係留された船については、中小河川をそ上した場合に大きな問題になるという可能性が、私もあると思います。